【わかったつもり】国語ができなかった理由

【気づき】たけ坊の日記

国語って答えが一つではない感じで難しい…。国語力ってどうやって身につくんだろう…。

たけ坊
たけ坊

国語を理解するためには、何がわからなかったのかを理解する必要があるね!もう一度学生に戻った気分で国語を振り返ってみよう!

この記事を読んでわかること

1. 国語につまづいていた原因がわかる

2. 文章を読み違えていた理由がわかる

3. 国語との向き合い方がわかる

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参考書

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今回の内容は上記の本の内容を参考にしています。実際の書籍には教科書で取り扱われた文章やセンター試験の内容も踏まえています。学生に戻った気分で問題を解くことで、わからなかった部分が明らかになります。

本記事で記載されている話はオリジナルストーリーであり、上記の本よりわかりにくいかもしれません。この記事の内容に興味を持っていただいた方はぜひ実際の本を読んでみてください。

文と文との関係性

突然ですが問題です。次の文章を読んでみてください。

問題1:何を示す文なのか

運動靴よりも裸足の方が良い。長く進むために頭をひねる。痩せすぎているとうまくできないことが多い。

何を言っているのかわかったでしょうか?この文章をただ読んだだけでは、何を言っているのかさっぱりわからないと思います。わからないというのはこのように文と文との関係性がはっきりしていない状況のことです。

しかし、文と文との関係をつなぐ背景がわかればこの文章の意味が分かります。少し時間があるなら考えてみましょう。何のことを言っているのか。

答えは見ていただけたでしょうか。答えがわかった状態で先ほどの文章を読み返すと状況が見えてくるのではないでしょうか。

文脈によって文章がわかる

このように一つの背景や状況で文章が解ることがあります。紹介した本では、文と文との関係性をつなぐ背景や状況のことを文脈として定義しています。文脈をうまく活用することで文章の理解が飛躍的に向上します。文脈というのは1単語のように単純な言葉というよりは、例えば、料理をしている状況、喧嘩をしている場面など状況や背景を示していることを頭においてください。

それでは、その文脈をうまく用いて次の問題を解いてみてください。次の文章は私が実際に経験した内容に基づいた話です。なぜこのような状況が起きたのか説明してみてください。

問題2:捨てられたゴミ袋

大学生の私は、アパートに住んでいました。その日は1限目から講義があったので朝早く家を出ました。私の大学はアパートの窓から見える距離にあり、歩いて通っていました。夕方まで講義があったので、家に一度も帰らずに大学で一日を過ごしていました。

最後の講義を終えてから家に帰るとドアノブに袋がかけてありました。こんなことは今まで一度もなかったので少し不信感を覚えました。袋を覗いてみると、中にはなぜか町が指定している燃えるゴミと燃えないゴミの袋が入っていました。

それは新品ではなく、それぞれ何枚か使われていた状況でした。少し怖さを感じましたが、もったいないので使うことにしました。次の日も講義があったので朝から家を出ました。講義の最中はゴミ袋のことが頭をよぎり集中できませんでした。

しかしその後、なんとなく教室から自分のアパートを眺めていたら、そのモヤモヤはすぐに解決しました。

話は以上です。なぜゴミ袋がドアノブにかかっていたのか、文脈(状況や背景)を考えてみてください。

引っ越しの際にゴミ袋が余ったのでもったいないと思い、隣に住んでいた私のドアノブに掛けた。

大学からアパートを見ていた時に隣の部屋のカーテンがなく、中が空になっていたから気づいた。

答えを確認したら次の項目にお進みください。

文脈の整合性

先ほど出題した問題の課題は適切な文脈を探すというものでした。適切な文脈を使用しないと現象の説明がうまくできません。納得した説明ができれば、その文脈は文章に当てはまるものだと認識します。

適切な文脈を探すという行為は別の言葉に置き換えることができます。それは文脈の整合性を図るということです。その整合性を図るということを感じてもらうために次の文章を読んでみてください。

問題3:三人の小学生

A君、B君、C君の三人の小学生がいました。

A君はB君によく意地悪をされていました。A君はB君のことをとても嫌いでした。

B君はC君と仲が良い友達でした。C君はA君とは普段あまり話すことはありませんでした。

ある日、B君はC君にA君を教室から廊下に出るように促してと伝えました。

B君はこの話をする前にドアの上に黒板消しの罠を設置していました。

C君はA君にトイレに行こうと誘い、罠が仕掛けてあったドアを開けました。

その時、上から黒板消しが落ちてきて来ました。

危ない!という声が聞こえとっさによけることができました。

その様子を見ていた先生が近づいてきました。

問題です。先生は誰に、何と言ったでしょう。少し考えてみてください。

先生はC君に「大丈夫?」と言った。

C君は黒板消しのことを知らなかったので、何も考えずにドアを開けた。C君に黒板消しが当たりそうだったので、先生がC君に声をかけた。

答えをみてどうでしたでしょうか。答えをみていない方は一度答えを確認してください。

もしかしたら納得しなかった人もいるのではないでしょうか。それでは次の問題はどうでしょう。

問題です。「危ない!」という声は誰の声だったでしょうか。

A君

C君の近くにいて、黒板消しの罠の存在に気付いたから。

答えをみていない方は一度確認してください。

これは考えが分かれるのではないでしょうか。そう、皆さんが感じた通り、他の答えの可能性も考えられます。文脈の捉え方によって異なる視点が現れるのです

2問目の “「危ない!」という声は誰の声だったでしょうか。” という答えは、もしかしたらB君の声だった可能性があります。仲が良いC君に黒板消しがあたると思っておらず、とっさに声を出した可能性があるからです。他の可能性もあります。全く別の生徒が声を出したパターンです。遠くから見ていた生徒が罠に気づいてC君に教えてあげた場合も間違いではないからです。

国語において、文脈と文章の整合性がとれている場合、それは間違いとして認めることはできません。つまり、「真実かどうかはわからないけど間違っていない答え」という認識です。これが国語において答えが一つではないという理由です。

たけ坊
たけ坊

整合性があっていれば答えはいくつあっても良いんだね!真実はいつも一つ!じゃないかも...

しかしながら、文脈に整合性がとれていなければ、それは間違った答えであるといえます。1問目の “先生は誰に、何と言ったでしょう。” という問題では、先生がB君に「お前がやったのか」と怒った可能性も考えるでしょう。

しかし、この文章を読み取った場合、先生は罠を仕掛けた人を特定できていない可能性があり、B君と断定できず、「先生がB君に怒った」という文脈は整合性があるか疑わしいです。よって、問題の答えとしてその文脈(B君に怒ったという状況)は適切ではありません。

以上のことが国語の問題で「適切でないものを選びなさい」というのは納得できるが、「適切な答えを選びなさい」というのに納得できない理由です。国語の問題においては、本文に書いていないけれど、整合性が取れていればその答えを採用することができるのです。

文脈はもろ刃の剣

さきほどの文章問題1問目の回答を間違っていた方がいたかもしれませんが、異なる文脈を用いると文章の内容を読み違えてしまう可能性があります。正しい文脈で文章を読めば正しい認識に、間違った文脈で読めば異なる解釈に、そう、文脈はもろ刃の剣なのです

そのもろ刃の剣を感じてもらうために次の文章を読み、問題に答えてみてください。

問題4:地球温暖化

地球温暖化の原因の一つとして○○○○が挙げられています。

それによって気温の上昇が大きく関係してしまう可能性があります。

もしそれが原因だとした場合、私たちができることは少ないかもしれません。

私たちが身近に行えることとして、私たちの自身ことを考える必要があります。

問題です。私たちが行うべき具体的な対策は何でしょう。

エアコンや水分補給などの熱中症対策

答えをみてどう思ったでしょうか。正直なんで?と思いませんでしたか。少し意地悪な文章にしたので答えを間違えたのは仕方がないです。しかし、誤った解釈が間違った答えを引き出すことが分かったのではないでしょうか。

皆さんお気づきかもしれませんが、文章の中の○○○○が文脈に大きくかかわります。もしかしたら皆さんは二酸化炭素の増大や森林伐採などの言葉に置き換えていませんでしたか?実は○○○○に入るのは以下のものだったのです。

太陽活動

一部これが原因と言われていますが、あまりわかっていません。文章の内容は筆者の勝手な想像なのでうのみにしないでください。

このように文脈のカギとなる言葉を読み飛ばしたり、自分の張り付いたイメージによる文脈によって解釈が異なってしまう場合があります。理解しているつもりになって文章を読んでいる場合は、一度文章の内容を要約してみてください

要約内容が一般的過ぎて、きれいな解釈になっているときは文脈を読み違えている可能性があります。文章と向き合いながら引っ掛かる部分を見つけてみてください。

まとめ

今回の内容はいかがだったでしょうか。皆さんにというよりは、自分自身の戒めのためにこの記事を書いてみました。私は文脈を読み違えてしまうことが多く、まったく別の解釈をしてしまうことが多くありました。皆さんも文章と向き合いながらいろんな知識を深めていきましょう。

ではまた!

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